2008年1月18日午後2時半入宮  画像は順路通り並べました

御幸門
御幸門
蘇鉄山
蘇鉄山
桂離宮のなかでは異色といえるソテツ。島津氏献上のものとガイド説明。
養生中でワラに包まれていたが、それがまことに美しく、丹精こめた
職人の心がつたわってくるほどの出来ばえ。藁葺きの建物は外腰掛。
 
外腰掛の前に幅1b、長さ17bほどの敷石(延段)がまっすぐ通っている。
黒っぽいジャケットを着用した女性の足下には長さ2b強の切石があり、それが
大小の石と組み合わされ、都人の雅とは異質ながっしり感を創出しておもしろい。
 
それにしてもこのソテツ、エノキダケにみえてしかたありません。
 
 
二重枡形手水鉢
二重枡形手水鉢
「桂離宮」(伝統文化保存協会)は【外枠に対して45度ずらして方形の水穴が穿たれていることから
二重枡形手水鉢と呼ばれる。晩秋に収穫を量る枡になぞらえたものと解釈すると興味深い】と記す。
 
 
松琴亭へ向かう
松琴亭へ向かう
松琴亭への石橋
松琴亭への石橋
「松琴亭へ向かう」の中央やや上にみえているのがこの橋。
 
松琴亭一の間→二の間
松琴亭一の間→二の間
市松模様のふすまの先が二の間。まだ午後3時前なのに人影が長い。
 
市松模様
市松模様
市松は大柄で明るい。
 
 
賞花亭への橋1
賞花亭への橋1
賞花亭への橋2
賞花亭への橋2
いくつもの橋と水の流れが離宮に変化と美しさをもたらしている。
 
賞花亭1
賞花亭1
流れは水だけではない、風にも流れがあり、風は賞花亭に風情をかもし、
正面と右側面を吹き抜けにしたことと、竹の連子窓が開放感をきわだたせる。
 
賞花亭2
賞花亭2
風は庭や庵をいっそう生き生きさせる。わずかな光が射すとやさしい気持ちになる。
風と光は刻々と変化し、庭をみる者を慰撫し、清々しくしてくれる。
 
 
手水鉢
手水鉢
この鉄鉢形の手水鉢は五輪塔の水輪を転用したものという。
 
 
園林堂へ1
園林堂へ1
園林堂へ2
園林堂へ2
園林堂1
園林堂1
瓦葺き方三間の持仏堂。
 
園林堂2
園林堂2
観音開き唐戸上部の額は後水尾帝筆。
 
後水尾帝といえば、狂言「花子」の大名、歌舞伎「身替座禅」の山蔭右京の
モデルは帝であるという説がある。であるなら、中宮・東福門院の悋気が滑稽。
 
 
笑意軒1
笑意軒1
斜面に二つの石段が設けられたのは、ここが舟溜まりであるから。
茅葺き寄棟造の母屋に柿葺きの土廂を付属した農家風が特徴的。
 
笑意軒2
笑意軒2
丸窓は六つあり、窓の大きさと意匠はすべて異なる。
 
笑意軒3
笑意軒3
三角燈篭
三角燈篭
笠も火袋も中台もぜんぶ三角形にし、火袋の窓を四角、円、三日月形に。
 
橋
それぞれの橋にもさまざまな意匠がこらされている。
 
 
書院
書院
書院のかたちが違うのは建て増しによるもの。高床構造は桂川の水をひいたが、
大雨増水時、書院が床上浸水しないための予防策であるという。
 
 
月波楼1
月波楼1
月見の茶亭。「楼」は月見用の建物の総称である。
 
月波楼2
月波楼2
月波楼3
月波楼3
月波楼より松琴亭を臨む
月波楼より松琴亭を臨む
松琴亭のふすまの市松模様がわずかにみえる。