スコットランドは独自の紙幣を発行し、自らをイングリッシュと区別してスコティッシュと呼び、ハイランドに住む人々はハイランダー(高地人)と誇り高く呼んでいる。キリン(Killin)のパブで出会った海軍出身の快男児も、「自分はハイランダー」と誇らしげに言っていた。
60代後半〜70代前半とおぼしきその人は、若いころ英国海軍に所属していて、神戸や横浜に来たことがあり、旧知の友をみるように私たちを見た。往時さぞ美男であったことは現在の風貌でうかがい知ることができた。
私たちにワインやビールを勧めてくれたが、あいにく私は運転があり、つれあいと義姉は酒を飲まない。丁重にお断りし会話に花を咲かせた。その人は私たちの勘定を払うといってきかなかった。固辞するのはかえって失礼という気がして、結局その人のご厚意に甘えることにした。その人のやさしい顔、忘れられない。
2002年3月30日、101歳で逝去されたエリザベス王太后もスコティッシュだった。
エリザベス王太后との出会い(「ヨーロッパ旅行記」の「予期せぬ出会い」)も忘れられない。
あの時、王太后はすでに99歳になられていたが、とてもお元気そうであったし、なによりも慈愛に満ちたお顔をなさっていた。英国民に圧倒的な人気があるのも当然のことと思われた。
上の画像はストーンヘイヴン(Stonehaven)でのランチ。左の若い女性、もしかしたら料理人をめざして修業を積み、いまごろ腕のいいシェフになっているかもしれない。
|