|
カースルリグ・ストーン・サークルは48個の石が輪になって並ぶ。輪の直径は約30メートル。
B.C.3200年ごろの遺跡と考えられ、英国のストーンサークルとしては最古という。スキドゥ山とヘルヴェリン山の
間の丘の上にあり、眺望も絶景。カースルリグ・ストーン・サークルは1913年にナショナルトラストが購入。
ケズィックの東6qに位置する。
|
高さ約9b、直径15bの石はケズィックのバロウ谷間にある。
|
ダーウェント湖北岸にあるケズィックは人口4800人ほどの小さな町。
真夏は賑わうマーケット・プレイスも快適な混みぐあいです。
|
ケズィックからダーウェント湖経由でバタミア湖へ行くにはHonister Passを通らねばならない。
英国のB4ケタ(ここはB5289)の道路はご覧の通りの道。すれ違う車の少ない中、一台の車が。
|
焦げ茶色のヒースが季節感をあやふやにする。
おやっと思うミニバスが、剥き出しの山肌、ヒースの丘陵、濡れた路面に映える。
|
こういった風景はユネスコの世界遺産に指定されているわけのものではないけれど、
地元住民や旅行者にとっては世界遺産にもまさる愛すべき自分遺産であるだろう。
守られるべきは世界遺産のみにあらず、長い時間をかけて守られた景観もまた‥。
|
フリートウィズ・パイクから臨むバタミア湖(手前)とクラモック湖(Crummock Water)。
Crummock=「柄の曲がった杖」。
|
緑色の丘陵は暗い影におおわれ、クラモック湖面にも山影は落ちている。
日暮れともなると車もマウンテンバイクもハイカーも姿を消し、辺りは静寂に包まれる。
息をひそめ耳をすませば幽かな音がきこえてくる。精霊の時間なのだ。
|
時は刻々と移りゆくが、クラモック湖の穏やかで芳潤な景観は百年後も変わらないだろう。
|
バタミア、クラモックの両湖を左に見やり、さらにロートン盆地を北北西に進めばコッカマスへ。
町なかへ入ると、丸石を敷き詰めた路地がそこかしこにあって、周囲の景観とともに
ずいぶん遠くへ来たものだと思わせられる。
ワーズワースが少年時代を過ごした家もあるにあるが、それより、湖水地方のほかの町や村同様、
緑の樹々につつまれながら散歩するにしくはない。旅は終わったが、終わりは始まりである。
|