B&B
B&B
 
アードシール・ハウス(Ardsheal House)はフォート・ウィリアムからA82を南西25qのケンタレンにあるB&B。
両脇はオーナー夫妻(ニール氏とフィリッパさん)。奥方の作る夕食はご夫婦の人柄と共に☆☆☆。
 
アードシール・ハウスは19世紀末、香港総督として赴任したジェームズ・スチュワート・ロックハート卿の生家で、
卿は香港の自邸をアードシール・ハウスと命名したことが名の由来。98万坪(縦2q 横1.6q)の敷地は散歩
に恰好の広さ。
 
アードシール・ハウス
アードシール・ハウス
 
 
アードシール・ハウス
アードシール・ハウス
 
 
グレン・コー
グレン・コー
 
グレン=Glenの語源はゲール語のGleannで、「深い谷」の意。山も谷も平地も一面のヒースにおおわれた光景に
寂寥感を覚えないわけでもないが、なぜか懐かしさでいっぱいになった。大地の下には幾層にも重なったピート層が
あり、そこを伝わって地上に出た水の色は琥珀色である。
 
ウィスキーは水を意味するゲール語を語源とし、その色の琥珀色はピート層の色が反映している。まさに天然色。
秋の山々は黒く、山すそには靄がたれて、狭隘な川原を曲がりくねってゆったり流れる琥珀色の水。
ヒースの茂る野にときおり吹くつむじ風。遠くに無人の家がひっそり佇んでいる。
 
あの家で旅人を待つ者はいない。だが、だれかが待っていると旅人に思わせる何かがあるのだ。
 
グレン・コー
グレン・コー
 
10月初旬というのに秋は終わろうとしている。朽ちてゆくものの匂いが草むらにただよう。
 
日中はまだしも、日が暮れると、人も車も、鳥も小動物も近寄らなくなる。そんな場所なのに、
私たちは別の思いにひたっていた。寂しいがゆえに人は温かくなれるのかもしれない。
 

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