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20世紀初頭までなら馬車に乗って訪れたでしょう。
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アランデル城はノーフォーク公爵が何代にもわたって居城としてきた。21世紀のこんにち英国におけるノーフォーク公爵家の威光は
失われていないようである。巧みに計算され演出された壮麗美がゴシック建築の城から放たれ、見る者を魅了する。
最初に城を築いたのは11世紀後半、ロジャー・ド・モンゴメリー(シュルーズベリー伯爵 ?ー1094)だ。
ノルマンディー公ウィリアムがイングランド征服のためブリテン島にわたったとき、モンゴメリー伯はノルマンディー地方の留守居役。
そのことによってモンゴメリー伯はウェスト・サセックスの3分の2を領地として与えられ、伯爵の肩書きを下賜されアランデル城を
築いた。当初は木造であったが、12世紀に建てかえられ石造となる。現在の城はビクトリア時代の19世紀にノーフォーク公が
大々的に改築した。
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12代目アランデル伯ヘンリー・フィッツアランが1556年死去し、一人娘の夫ノーフォーク公トマス・ハワード(1536−1572)が
相続したことで400年以上にわたりノーフォーク公(ハワード家)がアランデル城主となっている。
ハワード家は王族以外で最初の公爵位をリチャード3世(1452−1485)から授かったイングランド随一の名門。
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橋を歩くだけではわからない場合でも、上から見るとよくわかる。おい、それとは倒壊しない構造であることも、周囲の景色も。
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子どもたちと中高年が違和感なく溶け合っているのも英国ならでは。石段を降りてくる親子連れもいる。
歴史探訪は英国人のたしなみとでもいえばよいのか、誰に教わるでもなく子どものころから古城に興味を持つ。
古い町ならどこでも、住民は町の歴史を熟知している。質問すれば明快な答えと共に厚意が返ってくる。
英国贔屓になる同胞の多くは。古城などの旧跡を訪れる英国人が私たち異邦人に示す姿勢、雰囲気を好ましく
感じているのかもしれない。旅に出れば、ちょっとした厚意でもうれしいのです。
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次の動作に入りかけているかのような。どことなく思わせぶりな蝋人形。
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英国のテレビドラマ「修道士カドフェル」(主演デレク・ジャコビ)を思い起こさせるセッティング。
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蝋人形をみている蝋人形(観光客を装っている)。
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遠目にみたとき、よくできていると感心した作品。近寄っても特異な存在感。
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弾を込める蝋人形と外の様子を伺う人形。横からみると、弾の込めかたも坐りかたもさまになっている。
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配色に魅せられ、立ち止まる。
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木陰で涼をとる。
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アランデル城内のカフェ。古い自転車を利用して花を植えたりするのも英国流。
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古城につくられた庭園という意味でウェスト・サセックスで随一、イングランドのなかでも
群を抜いてすばらしい、という評価がなされてしかるべき庭。
ケント州のスコットニー・カースルの庭園もステキで、両者を較べても甲乙つけがたい。
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アランデルは古い民家が建ち並び、静かで美しい町だ。(上の画像は2016年10月撮影)
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ペパー・ハロウは紳士用靴下、バッグ、ベルト、財布などを売る店。アランデル店は2015年開業。
営業時間は10:00−16:00と短い。カラフルな靴下が多く、見るだけでも楽しい。
(2016年10月撮影)
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