庭2
庭2
ボディスガスレン・ホールの庭。
 
ハーブ1
ハーブ1
ボディスガスレン・ホールのハーブの一部。季節は6月半ば。
 
ハーブ2
ハーブ2
ボディスガスレン・ホールのハーブ。ここで栽培されたハーブで供されるハーブティーは美味。
 
ハイキング
ハイキング
ボディスガスレン・ホールの20万坪の敷地内には、ハイキングコースが3種類(50分用、30分用、20分用)
別々にあって、朝の散歩、夕食前の散歩に最適。私たちは30分コースを歩いたが、のんびり歩いたせいか
45分かかった。
 
 
スノードン1
スノードン1
低い雲か厚い霧におおわれて山頂部を目にすることの少ないスノードン。ウェールズ語では「イル・ウィズヴァ」。
 
アーサー王がふたたび現れることを信じ、王の家臣たちがどこかの洞窟に身を隠しているという伝説がいまも
語られる山。山は昔のままそこに在り、太陽は光と影を生み、疲れを知らない風は谷間をわたる。
 
あれはだれであったか、「この地は眠れる君主を待っているのか。あるいは、この荒廃した土地が君主そのもの
なのか」と歌った詩人は。
 
スノードン2
スノードン2
ウェールズの魅力を数行であらわすのは至難のわざだ。
スノードン山がおごそかな残影をみせて海に落ちてゆくカーナーヴォン湾。のびやかに裾野を広げて身を
沈めるアイリッシュ海。それらは神々がこの地を選んでつくり給うた風景ではないだろうか。
 
それにしてもここには、忘れ去られた古い家のなんと多いことであろう。見捨てられ、ただの石くれになる
と思われる家が、峠や谷間、山ふところに無数に点在する。
そういう土地柄であるにもかかわらず、ウェールズ出身者の多くはロンドンやニューヨークを、あるいは、
イタリアやスペインを永住の地とすることはない。
 
アンソニー・ホプキンスは典型的なウェールズ人であると思うが、彼などはホーム・シックにかかりやすい
性格のようで、それは全ウェールズ人に共通のものであるのかもしれない。
 
スノードン3
スノードン3
レッド・ドラゴン(ウェールズの旗)が飛び出してきそうなむき出しの山肌。私はこういう風景にさえ郷愁を感じてしまう。
 
ウェールズの締めくくりにジャン・モリスの詩‥その詩をR・S・トマスへの追悼といっているが、ほんとうだろうか‥を
添える。ふたたびウェールズを訪れるよすがとするために。
 
『石のベッドから起きあがった昔の神像のように彼はたたずんでいた。見知らぬ者たちが嘲笑したが、
彼の詩を読んだところで、彼らにはさっぱり理解できないはずだ。しかし、森の鳥たちは彼の詩を理解し、
うやうやしく愛情をこめて、彼の頭に糞をした。』

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