コンウィ城
コンウィ城
ハーレフ城同様、ロケーションにめぐまれている。すぐそばは入江になっていて、小型船やヨットが頻繁に出入りし、
城塞を遠くから臨むと、目を楽しませようと配置したのではないかと見まがうほど完璧な線で構成されている。
 
世界遺産に登録されているウェールズの城のうちで、城塞の歩きがいがあるというか、歩くことも楽しませてくれる、
それがコンウィ城の特長の一つである。
 
 
コンウィ城
コンウィ城
城塞の一つから300ミリ望遠レンズで撮影。かなり離れているにもかかわらず、
赤いブルゾンの女性(若くはない)はめざとくみつけ、ほほえんでくれた。
 
 
城からの眺め
城からの眺め
下の画像と反対側の景観。しっとりして落ち着いた町並み。屋根の色も明るいネズミ色を基調にして、
ところどころに薄い橙色の屋根もみえ、色彩の均衡が保たれている。屋根はたぶん19世紀以降のもの。
 
 
城からの眺
城からの眺
この眺め、なぜか郷愁をさそう。入江のほとりの古ぼけた家々の魅惑的なたたずまい、ラウンド・アバウト、
海へと続く川、川に浮かぶ小舟。子供のころ、夢のなかに出てきた光景なのか。入江はアイリッシュ海へと続く。
 
 
城からの眺め3
城からの眺め3
スランデゥドゥノ、あるいはコンウィから西方向のBangorに車を向けてA55を走らせると、間もなく
自らの運命のごとき荒涼とした岩肌、イグサが淋しく揺れる砂浜、石灰質の断層や窪地、そして、
えもいわれぬ緑地が不意にあらわれ、それに見とれて運転がおろそかになる。
 
 
Bodysgallen Hall
Bodysgallen Hall
「ボディスガスレン・ホール」はスランデゥドゥノ(Llandudno)郊外のカントリーハウス・ホテル。
17世紀のカントリーハウスの内部を改装した。
 
カントリーハウスは当時、大土地を所有する貴族の本邸で、彼らはふだんここに住んでいたが、
17世紀に入り、ロンドン、ヨークなどの都市部に社交や商用のため、あるいは議会出席のために
別邸を設けた。それがタウンハウス。タウンハウスもホテルになっている例が多い。
(ヨークの「The Grange」やエディンバラの「The Howard」など)
 
カントリーは田舎という意味ではなく、領主(貴族)が治める国とか地方のことで、城や宮殿に較べて
カントリーハウスは地方分権色の強かった英国らしい呼び名である。
 
「ボディスガスレン・ホール」については「ホテル紀行U」へ。
 
 
庭1
庭1
ボディスガスレン・ホールの庭への通り道。次頁にその一部を紹介。

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