2022年10月16日    KY君の来訪
 
 10月13日、学生時代の写真を携えてKY君が来訪。小生の病状が思わしくなく、疾病数も増加傾向にあり、もう会えないものと思っていましたが、「井上さんに会うのも最後になるかもしれません。庭園班関連の写真を持っていきます、昔話でも」と先月連絡してくれました。京都開催OB会の翌日午前、宝怩フホテルで待ちあわせ。ホテルの裏に回って武庫川を眺めながら立ち話をしたのですが、日ざしが強く数分で終了。
 
 KY君は京都駅発、宝怏w着の時間を予告していたので小生が先にホテルに到着すると思っていたのにKY君はもう着いていました。
あれっという小生の顔を察知し、「2台前(30分早い)に乗り、着いたら定点観測地点(小生の自宅バルコニー)から河川敷を歩いているすがたを撮ってもらうよう連絡するつもりでした。ところが道をまちがえ時間が足りなくなって」。伴侶にその話をしたら残念がること。
 
 最初の話題は昨年12月に逝去したU君のお別れの会だったと思います。そのとき配布されたU君のカラー写真付き案内を見せてくれて説明を受けました。U君の顔がすばらしい写真。思わず伴侶に声をかけました。U君に会ったことはないのですが、OB会で小生が撮影した写真を見て顔をおぼえており、スマホで撮ってもいいでしょうか?と伴侶は言い、KY君は快諾。
 
 12日午前に京都着。KY君は近ごろC級グルメだそうです。駅近のネットで情報キャッチしたラーメン屋に入ったらしい。順番待ちの行列の方たちとの会話を紹介してくれました。特製ラーメンとふつうのラーメンの違いをたずねたら特製は「大盛り」。味は昔ながらのラーメン。
以前、KY君が主に徒歩で東海道五十三次を実行していたころ、ちょうど桑名を通過したということで、「焼き蛤食べた?」と聞いたらば、「1500円の焼き蛤定食を食べ、蛤は3個でこぶりでした」。そのころB級グルメですと言ってた。
 
 OB会と出席者について簡潔に話したあと、最近テレビ放送された映画「阪急電車」(2011)は前にみましたが、宝恂K問の予習としてと前置きし、阪急今津線(西宮北口から宝怐jまでの駅名、門戸厄神、甲東園、仁川(にがわ)、小林(おばやし)、逆瀬川、宝恣口を正確におぼえておられました。
伴侶が、「小林、逆瀬川、宝怩ノ住み、主人は仁川にも住んでいました」と言い、KY君は小浜(こはま=宝恷s小浜)の最寄り駅はどこですかと問い、逆瀬川から徒歩20分ですという質疑応答、伴侶も会話に参加できる配慮。阪急電車今津線を北上してきたのです。門戸厄神、甲東園は西宮市、仁川という小さな川をわたると仁川駅。そこからが宝恷sです。
 
 次回のOB会、「日光は?」という幹事の意見に関心は示されず、東京開催予定。アトラクションは未定。能を長年習っている後輩の発表会(例年7月)にあわせてみてはという意見も。京都のホテルのバーで2次会をということになっていたけれど、バーが閉っており散会。
 
 KY君がリュックから取り出したアルバムは、神楽坂OB会(2006年)にKY君が持参したアルバムより多く、見たことのない写真がいっぱい。50年前の後輩の表情は朗らかで、見ていると楽しくなります。
 
 落馬して首を負傷した女性Nさん(馬術部または乗馬倶楽部?)の退院祝いに庭園班のメンバー10名前後がNさん宅へ押しかけました。
庭園班以外の女性が2名参加したのは、全員男だとぐあいがわるいと誰かが判断し、声をかけたからか。Nさん宅訪問の言い出しっぺは誰なのか。参加者を募った人と言い出しっぺは別人物か。神楽坂で思い浮かばなかった疑問が湧いてきます。
 
 アルバムを見ると、ご馳走、ビール、ジュースがテーブルにならんでいます。Nさんのお母さまは、訪問者の数を聞いて驚かれたのでは。
伴侶が写真を見て、「顔、丸かったね」と言うから、「小橋巨泉と呼ばれていた」と応えたのですが、呼んだ人は思い出せない。その日の夜、伴侶がそれは自分だと言ったのでわかりました。昭和55年ごろ、同時期の旅行写真(昭和44年?20歳)を見せたらば、「小橋巨泉」と言ったのでした。
 
 小橋巨泉は「U君夫人、可愛い」、「Aさん、ミニスカート似合っている」と発言。昭和45年(1970)ごろミニスカートが流行していました。2006年、神楽坂OB会にKY君がそうした写真を持ってこなかったのは女性への気配り?
 
 OB会のメンバーで、昭和47年卒から50年卒まであれほどのショット数とシャッターチャンスの写真を保存しているのはKY君だけだと思う。男性陣は倉庫に収納された貴腐ワインみたいでくたびれている。女性陣は登美ケ丘で手厚く栽培されたブドウのように溌剌として、目にも身体にも動きを感じる写真のすごさ。
 
 10月15日、幹事KT君が「OB会開催報告」をメールで配信してくれました。拝観先の寺院2ヵ所と出席者名、ホテルのバーが臨時休業のため1次会で解散。幹事、同期のK君が後輩M君に導かれ南座裏のショットバーで10時まで2次会。
 
 10月13日午後4時前、JR宝怏wまでKY君と共に歩いていると心が満たされました。何を語らったのかよくおぼえていないのに充足感は残ります。KY君の来訪で錦秋の行楽を先取りしたような気分です。

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