2004-05-05 Wednesday
ミッドサマー・ウォッチ・パレード
 
 英国のチェスターで6月20日前後の土日に二日間開催される仮装行列をミッドサマー・ウォッチ・パレード(Mid Summer Watch Parade)という。
 
 チェスター市民、とりわけ子供たちと若い世代がパレードの多数を占める。1999年6月半ば、私たち夫婦がチェスターを訪れたとき、パレードのおこなわれることを知った。早速インフォメーションでパレードに関する情報を仕入れた。まずはパレードの起点である集合場所に行ったら、仮装した子供たちの集合点呼の最中で、みな実にいい顔をしていた。
 
 英国らしいと思ったのは、行列のなかに車椅子の人たちも参加していたということで、それも一人、二人ではなく、ざっと見たところ二十数名はいたであろうか。
カメラを向けると、はにかんだような顔の子供もいたが、ほとんどの子供は表情が自然で、ムダな動きもオーバーアクションもなく、カメラ視線でほほえみシャッターチャンスを作ってくれた。
 
 当時はアナログカメラを使っており、旅に出れば36枚どりフィルム20〜30本使用する。一つの祭りでフィルムを3本以上使ったのは、バレンシアの火祭りとベネチア謝肉祭くらいであると記憶しているが、このときは子供の生き生きした笑顔に魅せられ100枚は撮った。子供にもさまざまな子供がいて、画像の少女は撮影者を挑発するかのような蠱惑的な目をしていた。
帰国して2年2ヶ月過ぎた。パレードの風景と子供たちの豊かな表情をいまも時々思い出し、アルバムを開いている。

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