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「階段の塔」の東から北へ蛇行しながらドルドーニュ川が流れている。川はミディピレネーの各地方を広域にわたって流れており、
蛇行の多さには驚くほかない。ドルドーニュと聞いて、その響きに懐かしさをおぼえるのは、「フランスが消滅しても、
ドルドーニュはなくならないだろう」というヘンリー・ミラーのことばによるのかもしれないが、ドルドーニュ川に沿って佇む小さな村に
魅了される旅人が多いことにも関係しているのではないだろうか。
階段の塔は15世紀建造。カレナック村の背後(北〜東)には豊かなドルドーニュの流れがあり、村にうるおいと色彩をそえている。
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カレナックの民家の多くは15世紀から16世紀のかけて建てられた。フランス南西部の小さな町や村には保存状態のよい民家が残っている。
何世紀にもわたる居住者や村役場の営繕修理のたまものであることはいうまでもない。
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老いてなお美しさをとどめる。ミディピレネーの各県に点在する村々の真骨頂である。
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クリュニー派修道会の最盛期は10世紀から12世紀半ばまでといわれている。サン・ピエール教会の建設は11世紀、ロマネスク様式で、
まさにクリュニー派が「わが世の春」を謳歌していた時期。最盛期には修道院数1200、修道士は2万人におよんだという。
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回廊は百年戦争(1337−1453)の終結後再建された。
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サン・ピエール教会の屋上。周囲に柵が張り巡らされ入場が制限されているので、真上から中庭を撮影できなかった。
柵が設置されたのは、中庭を見おろすとき四角いガードから下を見なければならず、ガード高の不足で落下の危険が
あるからではないだろうか。とはいえ、屋上に上っただけでもさいわいというべきか。
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すでに7月下旬というのにアジサイが元気に咲いていた。サン・ピエール教会の中庭のアジサはほぼ終わっていた。
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ゼラニウムの花期は長い。ところにもよるが、4月から11月まで。園芸家のなかには花は真夏が苦手という人もいるけれど、
場所によっては真夏に勢いを増す花もある。
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石段を降りてすぐ右に古めかしい扉、なかに入ると古色蒼然としたコーヒー専門店があって、とびきりおいしいコーヒーを
淹れてくれれば、と思ってみても、なかなか。
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キュルモントはカレナックから真北に12キロの地点に位置する。そんなに近いのにロット県ではなくコレーズ県。
現在の人口はわずか210人ほど。ここ60年で人口減少は100人程度。村は丘の上にひっそり佇んでいる。
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どことなく危なっかしいバルコニー。70キロ以上の体重は要注意。
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タチアオイを見ると、子どものころ自宅に隣接する畑に咲いていた夏の花を思い出す。
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キュルモントのトーテムポール?
上から農耕の民、学習の民、音楽の民。
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ここはその昔、「穀物取引所」兼「集会所」であったようだ。天井部分の細工は手がこんでいて、雨を通さない構造になっている
だけでなくデザインもいい。梁の数も多いし組み方もおもしろい。壁面は掲示板として利用され、旅行者が興味深そうに見ている。
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